2024年「わかやま寅さん会特別企画」 終了いたしました |
わかやま寅さん会映画まつり (第3回) 【上映作品】 午前の部 開場9:30 上映10:40 映画 『遥かなる山の呼び声』1980年) 上映後舞台トークショー 13:00 倍賞千恵子さん 北山雅康さん 土山正人さん 〈入 れ 替 え〉 午後の部 開場 13:50 上映前舞台トークショー 14:20 倍賞千恵子さん 北山雅康さん 土山正人さん 上映 15:05 映画『男はつらいよ 寅次郎物語』 〈ちんどん通信社による 来場者歓迎のちんどんパフオーマンス〉 【会 場】 ジストシネマ和歌山 【主 催】 わかやま寅さん会 【協 力】 松竹 ジストシネマ和歌山 麦の郷印刷 (株)山ノ木 太田書店 「本」屋プラグ (総合司会)県立星林高校放送専門部の皆さん 広告協賛店舗数120 - 倍賞千恵子さんからのメッセージ - 「わかやま寅さん会」の皆さん初めまして倍賞千恵子です。 今回、私も大好きな映画「遥かなる山の呼び声」を上映して下さるとの事・・・。 私も先日改めてこの映画を見て、自分が出演しているのに、笑ったり、泣いたり、そして、とても懐かしく・・・感動いたしました。私は「男はつらいよ」と言う映画で社会と世間、人間のすばらしさ、本当に沢山の事を学ばせていただきました。私にとっての人生の学校です。本当に映画って素晴らしいですネ。映画を愛している皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。お招きいただきありがとうございます。 -北山雅康さんからのメッセージ - 和歌山の皆様、今回は私三平を寅さん会にお招き頂きまして、本当にありがとうございます。和歌山と言えば京都で育った私には、家族で訪れた思い出の地でございます。そこで開かれる”わかやま寅さん会”へ倍賞さんとご一緒に伺わせて頂き、撮影当時のお話をさせて頂ける事を、心より楽しみにしております。そして、なんとこちらの主催をされている西本さんのお名前が三平さん!とても御縁を感じております。皆様☆お邪魔致しまーす。 - 主催者挨拶から - このたびスペシャルゲスト、倍賞千恵子さん、北山雅康さん(シリーズ「くるまや」の店員「三平ちゃん」で出演)に加え、土山正人さん(照明技師-和歌山市出身-)をお迎えして、2本の映画(上記作品)を上映いたします。午前の作品は1980年公開「民子三部作」の3作目、北の大地で酪農に生きる母子の前に現れた、過去のある男との心揺さぶる珠玉の映画です。午後の作品は、シリーズ39作『男はつらいよ 寅次郎物語』、寅さんが少年秀吉君を連れて和歌山へ母をさがしにやってきます。当時(87年)の懐かしい風景も登場します。また満男(さくらたちの息子)が、寅おじさんを通して少年から大人へと成長して行こうとする重要な描写も見逃せません。さて、今回どんな”とっておき”のお話が披露されるのでしょうか…。 当日の舞台では、倍賞さんはシリーズ第一作目の台本を手にした際、「いろんな人たちがいる街に住んでみたい」と感じたという。エキストラ一人一人の動きにまで細かく心を配って画面に命を吹き込む山田監督の撮影現場のエピソードを披露されました。土山さん(37作目(「幸福の青い鳥」)から参加)は、今回上映の『寅次郎物語』の撮影スタッフとして故郷和歌浦での現場に立っていたことを丁寧に振り返りました。司会を務められた北山さんの軽妙な進行で会場との交流も進み、そしてなんと、なんと、ついに名歌手倍賞千恵子さん、「さくらのバラード」をアカペラで披露、会場は拍手喝采に包まれました。 - 後日届いた感想文から - ・「アカペラで歌ってくれるとは夢のようでした」 ・「お声は心に沁みわたりました」 ・「語るような歌声を聞かせていただき感激」 ・「名女優にして名歌手!」 映画については・・・「日本映画で一番好きな映画(遥かなる山の呼び声)」 ・「シナリオ、映像、演技…どれをとっても最高の作品…倍賞さんが、しばらく民子から抜けなかった、という言葉が心に残っています。また、倍賞さんの牧場での作業の大変さと手際のよさにびっくり、後(今回)のお話しですごく練習というか努力されたんだと感動しました」 ・「寅さんの永遠のマドンナにふさわしい方だなあとしみじみ思いました」 劇場上映については、・・・「少年時代を思い出すような満席の映画館内で共に笑い涙し、終わりには観客同志で拍手する…テレビで観ていつも感動していましたが、スクリーンで観る事ができて感動が何倍にも膨らみました」 ・「映画は映画館で見ることでより感動」 ・「2作とも笑いあり、涙ありの人情味あふれる作品…家内と久々の映画デート!」 ・「今日倍賞さん、北山さん、土山さんのトークを聞いて山田監督を中心にチームワークのとれた集まりがあるので、名作が次々生まれてきたのが良く分かりました」。そして「なんとええ時間を過ごさせてもらったもんや」などの声が多数寄せられました。会場で販売した倍賞さんの『倍賞千恵子の現場』(サイン入り)は完売。「帰りの受付で倍賞さんのサイン入りの文庫本を買って早速今日の感激を思いおこしながら読んでいます。又、和歌山へお越しくださることを…」。 - わかやま寅さん会の活動について - 「司会の星林高校放送部の若い声も良かった!!」に始まり、「今まで通り過ぎていたお店に買い物に行こうと我が街を見直すきっかけになりました」、「知らないお店もありましたので行かせていただきます」などとあって、私たちの思いが、少し伝わっていることを感じた三回目の上映会でした。 |
2021年7月5日 第2回 和歌山特別先行上映会 【上映作品】 松竹映画100周年記念作品 映画 『キネマの神様』 【会 場】 ジストシネマ和歌山 一回目 : 開場13:20 上映14:00~ 上映後舞台挨拶 山田洋次監督 土山正人(照明担当) 〈入 れ 替 え〉 二回目 : 開場16:40 上映:17:45 上映前舞台挨拶 山田洋次監督 土山正人(照明担当) 〈ちんどん通信社による 来場者歓迎のちんどんパフオーマンス〉 【主 催】 わかやま寅さん会 【協 力】 松竹 ジストシネマ和歌山 麦の郷印刷 (株)山ノ木 太田書店 「本」屋プラグ 広告協賛店舗数102 - 監督メッセージ - 和歌山の映画を愛する皆さんへ ぼくの最新作『キネマの神様』を、お届けします。コロナのせいで映画の観客が減少する、というようなことがあっては困ります。皆さん、日本の映画を応援してください。 7月 山田洋次 今回はコロナ禍が収束しない中での開催となりました。当初4月の上映会になっていましたが、7月に延期となったものです。この間、感染状況を逐次みながら、同時に関係機関のアドバイスを求めての開催準備となりました。劇場での感染例は今まで無い、との情報を受けながらも、当初は座席数を半分で開催する事もやむなしと思われましたが、7月に近づくにつれ和歌山での感染者数は減少に向かい、当日は最前列を空席にする事で開催することができました。もちろん、来場者にはあらかじめ感染対策の徹底を求めた事は当然のことです。 - 後日届いた感想文から - ・「素晴らしい上映会を企画・実現していただき有難うございました…コロナ禍において、製作・撮影等で大変ご苦労されたことも伺えました。元々この上映会も4月に予定されていたとのこと、開催できるかどうかもわからない中で準備を進め、そして無事実現させたわかやま寅さん会の皆さんへお礼を言いたいです。広いスクリーン会場を埋めつくす人・人・人・「こんな満席の映画館久しぶり」と隣の席の会話がきこえてきました。座席いっぱいの観客と一緒に笑って、泣いて…を共有できるのはやっぱりいいなあ。最高の娯楽、最高のぜいたくだと感じました本当に、本当に楽しい2時間でした」。「期待以上の作品をいっぱいの観客の中でみる久しぶりの感動でした」 ・「カットとカットの間に神様が宿る」は黒澤監督言葉だったのですね。東京は緊急事態再発令そしてオリンピック開幕、うまく表現できないフアン・不満の中ですが、最強の心のワクチン『キネマの神様』」でした。・「ゴウが志村けんさんだったら、どんなだったろうと、時々考えながら観てしまいました」 ・「主人公の挫折感、長女の雇止め、孫のひきこもり、妻の人生の選択 に加え、最賃、労働組合、社会情勢を、さりげなく映し、物語は進みました。社会の規格にはまらない主人公を孫は認め、社会にも認められていきます。家族のありようを考えさせられました」。・「拝啓 キネマの神様…昨年はじめクランクインの報を聞き、映画愛に溢れたあなたを広島が誇る街中(なか)の八丁座で観るのを楽しみにしていましたのですが…コロナ禍、そして志村けんさんの訃報に大きなショックを受けました。私自身も職場が閉鎖になり、慣れない仕事と和歌山への転勤となったのは昨年の夏でした。広島にいた時は、沢山映画を観ていましたが・・ですが、和歌山には映画の神様がいました。SNSで見つけた、あなたの特別先行上映会の呟きに飛びつきました。わかやま寅さん会には感謝しかありません」。・「あの山田監督が和歌山に来て下さる!すごい!!と、改めて、わかやま寅さん会の熱意が伝わり、感激しました。…山田監督も土山さんも、とても素敵で夢のようなひとときでした。こんな機会を与えてくださって感謝です」 ・「山田監督、土山さんにもお会い出来、演技派の方たちの演技を見させて頂きありがとうございました。これを機に映画館に足をはこびたいと思っています」 ・「土山さんの照明ですが、光をあてているという感じはなく、自然な感じで効果をあげているのだと思いました」 ・「山田監督の視覚障害の方とのやりとりでは、まだまだ学ばれようとする姿勢に心打たれました」 |
2019年11月23日 第1回 和歌山特別先行上映会 【上映作品】 映画 『男はつらいよ お帰り寅さん』 【会 場】 ジストシネマ和歌山 (和歌山市松江1469-1ガーデンパーク) 一回目 : 開場 9:00 上映9:40~ 上映後 舞台挨拶 山田洋次監督 土山正人(照明担当) 〈 入 れ 替 え〉 二回目 : 開場12:20 上映14:30~ 上映前 舞台挨拶 山田洋次監督 土山正人(照明担当) 〈ちんどん通信社による 来場者歓迎のちんどんパフオーマンス〉 【主 催 】 わかやま寅さん会・有志 【協 力 】 松竹 ジストシネマ和歌山 麦の郷印刷 (株)山ノ木 太田書店 「本」屋プラグ 広告協賛店舗数 52 上映会のためのパンフレット(上はその表紙)には監督のメッセージとともに、地元の事業所の広告を掲載、宣伝しました。監督からは「50年かけて1本の長い映画をつくりあげた。そんな気持ちと驚きでいます。先行き不透明で重く停滞した気分のこの国に生きる僕たちは、もう一度あの寅さんに合いたい…寅さんの台詞にもあるように「生まれてきてよかったと思うことがそのうちあるさ」」と切実に願って第50作を作りました」と寄せられました。 - 舞台挨拶 - 山田監督と照明担当の土山正人さん(和歌山市出身)が登壇。監督は「機械化で人のふれ合いの少なくなった現代社会はわれわれが本当に求めていたものだったのか」と投げかけ、また「劇中の回想シーンで、若い頃を役者本人が演じている作品は珍しい。そこが私の自慢です」とも。第37作から制作に参加している照明の土山さんは「監督の目指す絵のじゃまをしてはいけないとの思いで仕事をしている」と。さらに監督は高校生(県内外から70名が参加)とも熱心に意見を交わした。地元の商店街を盛り上げようと取り組む工業高生が、「映画の商店街は人と人とのつながりがある。そんなふうに和歌山を盛り上げることができれば」と発言。別の生徒は「僕も寅さんのようになりたいです」と話すと、監督は「それはまずいんじゃないの?」と応じる場面もあり会場は沸いた。そして、「騒動を起こし周囲を困らせる寅さんを、なぜ周囲が許し観客は愛するのか、そこが問題だよね」と問いかけ、「風変りなおじさん」を大目にみることができる寛容さが、社会には大切だと思う。君たちも寅さんに近い存在を見つけ、多様性のある価値観にふれてほしい」とメッセージを贈った。「寅さん」を初めて観た生徒たちから届いた感想文には、「あんなおじさんが近くにいてほしい」と寄せたものが多数あった。なお、この企画に応えて参上の、ちんどん通信社(大阪)のパフオーマンスにより会場は大いに盛り上がり、優しい時間につつまれた一日となった。 |